MAILコマンドは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)においてメール送信を開始する際に使用される重要なコマンドの一つです。このコマンドは、メールの送信元のアドレスを指定し、メールの送信プロセスを開始します。正確には、MAIL FROMコマンドと呼ばれます。
### MAIL FROM コマンドの構文
MAIL FROM:<送信者のメールアドレス>
### 使い方
1. SMTPセッションが開始され、クライアントがサーバーに接続した後、クライアントはまず HELO または EHLO コマンドでサーバーに挨拶をします。
2. 挨拶が成功したら、次に MAIL FROMコマンドを送信して、送信者のメールアドレスをサーバーに通知します。
### 例
plaintext
S: 220 smtp.example.com ESMTP Postfix
C: HELO client.example.com
S: 250 Hello client.example.com
C: MAIL FROM:
この例では、クライアントが MAIL FROM:
### 注意点
– MAIL FROMコマンドは、実際のメールアドレスの構文に従って送信者を指定しなければなりません。
– 一部のサーバーは、送信者のメールアドレスに対して制限を設けており、無効なアドレスやドメインからのメールを拒否することがあります。
– 複数のメールを一度に送信する場合、各メールごとに MAIL FROMコマンドを使って新たに送信者を指定する必要があります。
MAIL FROMコマンドは、SMTPプロトコル内でメール送信の最初の重要なステップであり、これに続いて受信者の指定やメールデータの送信が行われます。