RBL（Real-time Blackhole List）は、スパム対策のためのブラックリストの一種で、リアルタイムにスパムの送信元となるIPアドレスやドメインをリスト化し、それに基づいてスパムメールをブロックするために使用されます。RBLは「DNSブラックリスト」や「DNSBL（Domain Name System-based Blackhole List）」とも呼ばれます。

### RBLの仕組み
1. **データベースへの登録**: インターネット上でスパムを送信するIPアドレスやドメインがRBLのデータベースに登録されます。
2. **リアルタイムの参照**: メールサーバーが受信するメールの送信元IPアドレスをチェックし、そのIPアドレスがRBLにリストされているかどうかをリアルタイムで照合します。
3. **スパムメールのブロック**: リストに含まれている場合、その送信元からのメールを拒否したり、スパムとして扱います。

### RBLのメリット
– **自動化されたスパム対策**: メールサーバーがRBLを利用することで、スパムメールを手動でフィルタリングする必要がなくなります。
– **リアルタイム更新**: リストはリアルタイムで更新されるため、新しいスパム送信元もすぐにブロックされます。

### RBLのデメリット
– **誤判定のリスク**: 正当なメール送信者が誤ってRBLに登録されてしまう場合があり、その結果として正当なメールが届かなくなることがあります。
– **ブラックリスト解除の手間**: 誤ってリストに登録された場合、リストから解除するための手続きが必要です。

RBLは、スパム対策の一つとして非常に効果的ですが、他のスパムフィルタリング技術と組み合わせて使用することで、さらに精度を高めることができます。